教育研究には、多様な分野があり、それぞれの学問研究の課題がある。本書は、「教育基礎論」を企図して執筆・編集されたものである。教育に関する基本的・原理的な考え方をひととおり取り扱っており、各分野の必要最小限の知識を平易に、かつ広範に取り扱っている。本書は、教職課程を履修する学生だけでなく、保育・教育の現場で活躍する保育者や教師をも対象として、学習および実践に役立つよう企画・編集されている。

第1章　教育とは何か
1　人間社会と教育
2　発達と教育
3　教育とは何か―語源にさかのぼって考える

第2章　教育の意味
1　広義の教育
2　狭義の教育

第3章　教育の必要性
1　「教育必要性」をめぐって
2　養育の必要性
3　教授と訓育の必要性
4　自己教育の必要性

第4章　人間の教育と意図性
1　無意図的教育作用
2　意図的教育作用

第5章　教育の可能性と限界
1　素質と環境
2　相互作用論
3　教育と時期

第6章　教育の歴史・思想の展開
1　欧米における教育の展開
2　日本における教育の展開

第7章　教育目的の史的展開
1　欧米における展開
2　日本における展開

第8章　学校教育の目的と目標
1　学校教育の目的・目標の全体構造
2　初等教育の目的と目標
3　中等教育の目的と目標

第9章　学校経営
1　学校経営の意義
2　教職員の組織と職務
3　学校経営上の課題

第10章　学級経営
1　学級経営の意義
2　学級経営の領域
3　学級編成
4　学級経営と学年経営
５　学年主任の役割
６　学級経営の諸問題

第11章　教育制度
1　公教育の原理とは何か
2　学校制度の類型
3　日本における学校制度

第12章　教育の場面と制度
1　教育の場面
2　家庭における教育
3　地域社会における教育
4　学校の役割