[著者] 加藤秀治郎
価格(税別): ¥ 2,300
本書は、これまでの憲法をめぐる硬直したイデオロギー論争にピリオドを打つべく、政治学の立場から憲法改革を論じたものである。著者の研究分野であるドイツとの比較から、首相公選制、安全保障などの諸問題を徹底検証し、好評を博した2002年度刊の増補改訂版。今回の改訂にあたり、一般にはまだ知られていないであろう9条の制定過程について加筆し、論考が不十分だった点についても全面的に修正を行った。ドイツから見れば日本がよくわかる。目からウロコの一冊。
第1部 統治機構の改革 第1章 首相公選制に代わる現実的提案 ―ドイツ的総選挙の慣行を導入せよ― 第2章 両院制の改革 ―参議院は権限を弱めて活性化させよ― 第3章 衆議院・解散制度の見直し第2部 安全保障の問題 第4章 憲法九条をめぐる論壇の推移 第5章 安全保障と憲法―日本とドイツ 第6章 憲法九条制定過程と解釈 第7章 新ガイドライン問題と憲法九条エピローグ 「普通の国」への道