第1巻 ASEMの将来 アジアとヨーロッパのパートナーシップ
はしがき Romano Prodi欧州委員会委員長
はしがき Rodolfo C. Severino東南アジア諸国連合(ASEAN)事務総長
序論
第1章 異文化間協力
はじめに
科学技術の発展のプロセスと管理をめぐる政策
5つの神話
欧州連合(EU)
ASEANプラス3カ国
1999年7〜8月の出来事
1999年11〜12月の出来事
なぜASEANなのか
ASEANの展望
協力をめぐる対話の新時代
EU‐ASEAN関係
2つの地域集団:両者の比較
達成された成果
達成されるべき成果
学ばれるべき教訓
危険
不安
イメージをめぐる論点と課題
ASEMの諸問題
ASEMの将来像
ASEMの健全さの分析
第3回ASEM首脳会合
エグゼクティブサマリー
第3回ASEM首脳会合後の経緯
多文化社会
異文化間のメッセージの意味を正しく認識するための学習
対立と衝突の回避
異文化間協力の不可避性
異文化間関係についての研究文献
異文化間の会議
第2章 ヨーロッパ人のアジア理解を妨げるもの
はじめに
アジア問題に対するヨーロッパ人の各類型別対応能力
政治的結合と新たなアイデンティティないし一体性
官僚的文化対企業家的文化
情報とコミュニケーション
準拠枠
1998年のカンボジア選挙プロセス
カタルシスプロセス対満足の文化
カンボジア文化の無視
第3章 アジアの変容過程のヨーロッパにおける影響
はじめに
文化と開発
ASEFとイタリアの関係
アジア危機とその結末を解決する際の我々のアプローチの変容
貿易の国際化
科学技術界の影響
ICIT効果
ICIT促進化経済政策の変容
この意味付けの歴史的変容過程
ICITと経済発展
限界
転換の時代
デジタル革命の統制
知識の伝統的共有
知識の現代的共有
先進国と途上国を分断する隔たり
途上国が進むべき重要なステップ
十分かつ適切な政策の形成
ICIT政策の重要性
国家革新システム(NIS)
投資・R&D・雇用
アジアにおけるR&D
アジア企業の人事担当マネージャーの果たす役割の変容
自分たちのコミュニティを管理する者に対する一般人の期待の変容
透明性
アカウンタビリティ
汚職の総量
地理的分布
願望の事実への転換
コミュニケーション過程の透明性
EU加盟国のコミュニケーション基盤
ASEM参加国のコミュニケーション基盤
比較
コミュニケーションと倫理的アプローチ
強い憤りを伝えること
見世物・コミュニケーション・その財産
情報・通信・意思決定過程
人間関係ネットワークの変容
出身国を去った人と留まり続ける人
出身国に住み続ける移民第2世代
アジアに赴くヨーロッパ人
結論
第4章 我ら原理主義のヨーロッパ人
はじめに
2つの用語の意味
2つの概念の現実的意味
この準拠枠の帰結
統合欧州構築のために15のEU加盟国を統合する方法の4つの事例
ヨーロッパ遊牧生活
欧州企業の創設
国境を越える欧州交通ネットワークの構築
ラストフロンティア戦略
欧州統合の別の方法
投資ノウハウを知る
人的資本
社会資本
市場資本
国境を越える唱導ネットワーク
仕事:新たなるアンタッチャブル
世界に対する現実の理解
個人とコミュニティ:比較アプローチ――EU対アジア
満足化社会:ASEMの比較アプローチ
満足・コミュニティ・ASEM文化間の対話
文化的象徴
パッケージ
文化的メッセージの中身
文化統合
EU制度のレベルで
ヨーロッパ市民のレベルで
連帯の文化
企業文化
ASEMの諸文化を越えて通じ合うこと
第2巻 ASEMの将来 ガバナンス――比較分析
はしがき Romano Prodi欧州委員会委員長
はしがき Rodolfo C. Severino東南アジア諸国連合(ASEAN)事務総長
序論
本調査研究第2巻の目的
経済マネジメントとグッド・ガバナンス
本調査研究の範囲
本書の構成
ヨーロッパ――何のためか
ヨーロッパ――どこまで、そして誰のため
ヨーロッパ――どのように
方法論
第1部 ガバナンスの6W(「なぜ」「何を」「どこで」「いつ」「誰が」)と1H
開発に関する議論
なぜ、ガバナンスなのか
ガバナンスとは何か?
この定義が意味するものは何か?
グッド・ガバナンスとは何か?
体系的なガバナンス
グッド・ガバナンスのための前提条件
グッド・ガバナンスの特徴
グッド・ガバナンスの分野
民主的な分権化
立法府の強化
政府の清廉さ
政策実施
文民・軍部関係
市民社会
民主主義とガバナンスのグローバルトレンド
民主主義とグッド・ガバナンス:国際的な促進者
ガバナンスへの批判
第2部 アジアのASEM参加国のための、ヨーロッパ参加国におけるガバナンス・パフォーマンスの分析
セクションT:はじめに
セクションU:政治――可能性の技術と欧州連合
1. 学際的アプローチ
2. 権力と価値観
3. 政治の売却
4. 開かれた社会
セクションV:EUの科学研究政策
セクションW:科学、技術、グローバリゼーション
1. はじめに
2. 思想の諸学派
3. グローカリズムと陶酔対絶望
4. 反グローバリゼーション神話の正体
5. ダボスの内外
6. 政府の役割と市民の役割
セクションX:社会的アカウンタビリティ、軍事支出、国際援助
1. 軍事支出
2. 海外援助・国際援助
セクションY:世界とアジアから必要とされているEUのより大きな役割
1. EUの経済的パフォーマンス
2. 国境なきヨーロッパ
3. 世界には、27民族および5億の人々からなる1つの国家としてのヨーロッパを待つ余裕はあるのか
4. ヨーロッパの役割
5. ASEM会議
6. ヨーロッパに目を向けるアジア人たち
セクションZ:ヨーロッパに対するニーズとヨーロッパ人のシニシズム、無関心
1. ヨーロッパ比較政治
2. 欧州議会選挙
3. 詳細な考察
セクション[:歴史的試練
1. ヨーロッパ人に今行動するよう迫る歴史的試練
2. 自分を守るために自分を変えるようヨーロッパ人を促す歴史的試練
セクション\:文化多元主義、ナショナリズム、連邦主義
1. 多元主義とは何か
2. 民主主義についての異なる見解とは何か
3. 市民権概念の発達
4. 国民建設対国家建設
5. 異なるタイプの文化
6. ヨーロッパ文化に向けて
ヨーロッパ文化政策:展望
EU活動の分野
ヨーロッパ・アイデンティティに向けて
ヨーロッパ・アイデンティティのルーツ
セクション]:自己決定とガバナンス
1. 国際舞台におけるガバナンス
2. ヨーロッパにおけるグッド・ガバナンス
3. 国民国家を超える民主的ガバナンス
セクション]T:人権と民主化
1. 概観
2. 新しい法的基盤
3. 人権と民主化に関するEUの諸宣言
4. 第三国との協定の中の人権条項
5. 死刑反対に対するEUのコミットメント
6. 人権と民主化に関する委員会文書
7. 人権と民主化の促進活動の資金
8. 欧州委員会の新しい提案公募
結論:衰退ではなく変化
第3部 ヨーロッパのASEM参加国のための、アジア参加国におけるガバナンス・パフォーマンスの分析
セクションT:アジアからのヨーロッパの距離と東南アジアのプロフィール
アジアのASEM参加国
地理的環境の特徴
セクションU:経済の不均衡、不平等、発展
現在の秩序の根底にある構造
東アジア諸国
不平等と発展
発展過程への参加の動機
1990年代のアジアの開発援助
新しい一極集中の議論
民主主義と開発の議論
透明性をアジアの価値にすること
似た道を辿るアジア
ガバナンスと発展
アジアのASEM参加国におけるグッド・ガバナンスの追求
タイ
インドネシア
ベトナム
韓国
中国
セクションV:ガバナンス改革
開発の文化的次元
民主的ガバナンスと国際協力
思考のプロセス
対立の認識
ガバナンス:概観
政治のガバナンスの意味
ガバナンス改革:経済
ガバナンス改革:政治
中国
韓国
ガバナンス改革の要約――政治
ガバナンス改革:企業と金融
コーポレート・ガバナンスの改善
危機の国についてのそれぞれの鳥瞰図
金融・企業改革の究極の重要性
投資家の信頼
セクションW:制度改革についての学術文献
ガバナンス改革:制度的導入
東アジアと東南アジアにおける制度的/法的発展の鳥瞰図
地方の状況
結論
セクションX:民主的代表
(1)フィリピン
(2)インドネシア、韓国
(3)ベトナム、タイ、日本
小泉首相と7月29日の参院選
東南アジアの民主主義と代表制の鳥瞰的分析
パートナーシップの選択
東南アジアの政治変動
東南アジアの選挙
タイ
Thaksin Shinawatra
インドネシア
Megawati Sukarnoputri
シンガポール
マレーシア
政府の有効性に対する選挙過程の影響
選挙分析によると、政治の舞台の裏側で起こりうる事柄は以下のようにまとめることができる
重要課題のまとめ
選挙結果の文脈的分析
セクションY:成功から失敗への道が成功を教える
研究者による発見
鍵となるポイントの要約
安定性の基礎
経済の繁栄の中の安定性
マレーシア
シンガポール
ベール
個人の選択
当然のこととして考えられている選挙
インドネシア
その他
公海での海賊行為
公海での山賊行為と過激派
FDI
東南アジアの問題――移民の受け入れ
韓国
日本
アジアの問題
セクションZ:民主主義と人権
(A) アジアのASEM参加国における人権保障の状況
(B) 民主主義と人権保障についての議論
アジアの価値観と人権
第4部:結論
はじめに
EUと東・東南アジア関係を実りあるものにする
ガバナンス
学習プロセス
提言
提言1:25のASEM参加国は学びのプロセスを決してやめてはならない
提言2:ASEM事務局をつくる
提言3:ASEM事務局の職員は、異文化間コミュニケーションの基準に従って運営しなければならない。
提言4:新たなASEM参加国の承認の基準を定める
提言5:民主主義のギャップを克服する
提言6:現在の25のASEM参加国は仮のパートナーシップではなく、実際のパートナーシップの中で活動しなければならない。
提言7:アジア欧州財団(ASEF)の役割を高める
最終的な結論
第5部:参考文献