本書は「小選挙区制」導入以後の日本政治の動向を論じたものである。�@憲法問題、�A二大政党制の実現、�B地方分権、�C選挙制度のあり方など、現代日本政治が抱える諸問題を著者独自の視点で喝破する。日本政治の問題点を知り、考えるうえでの好個の一書である。

序　二〇〇五年総選挙と今後の政党政治―民主党は動揺せず政権を目指せ
第１部　「小選挙区」以後の政党政治
　第１章　自民党と民主党の座標軸
　第２章　政党制の岐路と公明党
　第３章　政党政治の課題としての憲法改革
　第４章　二〇〇三年総選挙後の政党政治と民主党の課題
　第５章　ポスト五五年体制の国会をどう構想するか
第２部　中道改革勢力の新路線を求めて
　第６章　政策転換と政権交代のために
　第７章　提言「日本型・第三の道」
　第８章　地方分権社会の推進を
第３部　憲法改革
　第９章　憲法第９条をどう議論するのか
　第10章　憲法改革の構想
第４部　「小選挙区」以後の選挙制度改革の課題
　第11章　二党制実現に必要な選挙制度改革
　第12章　自民党は選挙制度をおもちゃにするな
　第13章　参議院の非拘束名簿式の改廃を
　第14章　小選挙区制と補欠選挙
　第15章　選挙制度に関わる三つの提言
第５部　日本政治の言語空間
　第16章　戦後政治言語の混乱
　第17章　国際政治をめぐる情報環境の汚染
第６部　戦後日本政治思想論
　第18章　石橋湛山論
　第19章　関嘉彦と戦後日本の国際政治論