2000年に日本のIT国家戦略である「e-Japan戦略」が策定され、その施策の一つに電子政府構築が謳われた。行政の電子化が進むなか、全国の行政、議会、NPOを対象に「情報化社会における地方自治のあり方」と題したアンケート調査を実施し、日本のeデモクラシーはどこまで進んでいるのかを探った。分析結果を図表化し、わかりやすく解説した地域戦略に役立つ先駆的な一書。

はしがき―企画にあたって
序章　いま、なぜeデモクラシーなのか
1　eデモクラシーが追求される背景
2　公共を担う市民層
3　eデモクラシーの形
4　eデモクラシーに伴う諸問題

第1章　行政―意欲的な協働への取り組み
1　住民参加と協働
2　深まる市民とのコミュニケーション
3　電子自治体の現状
4　協働へのICT活用の可能性
5　自治のあるべき姿とは

第2章　議会―政策の立案・審議のプロとして
1　地方議会へのアプローチ
2　議員・議会の役割
3　地方議会への住民参加
4　行政への住民参加
5　議員・議会とICT

第3章　NPO―市民参加の推進者へ向けて
1　NPOの役割
2　会員以外の市民との関係
3　コミュニケーションの公開性
4　ICTの活用状況
5　地方議員に対する意識

終章　総括と展望
資料　調査票