国民の心理を巧みに突き、絶大なる影響をおよぼすマスコミ。そのマスコミから日々発信される情報が世間にもたらすリスクとは、一体どれほどのものなのか。確実な証拠もないままマスコミが騒ぎ立て、一気に日本列島に広まった「環境ホルモン」問題など、さまざまな観点から氾濫する情報を冷静に分析・判断する。

第1部　生活環境にみる情報
第1章　検証メス化現象―環境ホルモンより怖いはなし
第2章　生活の中のリスク―ホームセキュリティサービス
第3章　モノづくりにおける企業経営倫理とリスクヘッジ
第4章　企業のブランド戦略―そのリスクとメリット
第5章　有機農産物安全神話の虚構
第6章　奥日光の立ち枯れ―情報の視点から

第2部　人間環境にみる情報
第7章　AQ逆境指数
第8章　文化問題としてのメディア改革―台湾の場合
第9章　新聞小説に見るリスク―マスコミ情報学一斑
第10章 インターネット社会における情報交換の匿名性について
第11章 スカーレットとの出会い―現代っ子とハングリー精神
第12章 衣服と流行―ファッション・リスクとしての流行