かつて社会問題として騒がれたダイオキシン騒動は、捏造された情報に翻弄された人々が、恐怖の自縛へ陥り発生した。マスコミから一方的に配信される膨大な情報を「ウソ」と捉えるか「マコト」と捉えるかで後におよぼす結果は大きく異なる。情報スキャンダルから消費者トラブルまで氾濫する情報の本質を読み解く一書。

序 章　〈トンデモ〉本をめぐる「ウソ」と「マコト」
第1章　ダイオキシン訴訟
第2章　情報ハンディキャップ
第3章　「『恋のエージェント』サイト」の落とし穴
第4章　Webデザインの「よい」と「わるい」?
第5章　ネット取引と消費者トラブル
第6章　遺伝子組み換え食品表示の「ウソ」と「マコト」
第7章　コミュニケーションは会話から
第8章　マネーをめぐる情報の「ウソ」と「マコト」
第9章　リコール・社告の実態
第10章 コンビニの利便性とリスク
第11章 聴こえない英語の音
第12章 子どもの言い訳と嘘・ごまかし
第13章 「神話」形成の光と陰―立原正秋「剣ヶ崎」を読む―