[著] ジュリオ・トレモンティ(現イタリア経済財務大臣)[訳] 石橋典子
価格(税別): ¥ 1,400
現代のグローバルな経済危機を切り抜けるために、この時代の“恐れ”と“希望”を明らかにしようとした、現イタリア経済財務大臣による提言である。トレモンティ大臣の提案の特徴は、「市場」の力に頼るだけでなく、「政治」の力もうまく使うことによって、より適切な経済運営の道に辿り着くことができるのではないか、という点である。流動的な世界市場をヨーロッパの視線から考察する、まさに時宜に適した一書である。日本語版刊行にあたり、前日本銀行総裁の福井俊彦氏による前書きを掲載した。
[第一部 恐れ]グローバリゼーションの代償/グローバリゼーションの隠れた部分/ヨーロッパ 大陸の危機の原因/ヨーロッパ 大陸の危機の作用[第二部 希望]イデオロギー失敗後の新しい政治/ヨーロッパのアイデンティティーを再構築するための価値/グローバル経済危機を切り抜けるための七つのキーワード/ヨーロッパよ、どこへ行く? 具体的提案