プロローグ――信じ難い光景
T 日本的バイアスの三位一体
1 「集団的自衛権」概念の登場
2 日本的バイアス
3 日本的バイアスの三位一体
4 国際的な標準的記述との距離
U 集団安全保障と集団的自衛権
1 集団安全保障と集団的自衛権――対立関係か補完関係か
2 背馳するのか、補完物なのか
3 義侠心、国益計算、濫用――集団的自衛権行使の動機
4 「集団的に行われる集団的自衛」が最有力
5 集団的自衛権の発動を許す条件とは
6 オープン・システムと集団的自衛の諸条約
V 内閣法制局の不遜
1 一九八一年「答弁書」と一九七二年「資料」
2 「答弁書」の論理的欠陥
3 内閣法制局解釈の変遷
4 (旧)日米安保条約――「これらの権利の行使として」
〔補説〕集団的自衛権に関する 一九八一(昭和五六)年政府統一解釈
W 憲法上、保有しているのか
1 なぜ最重要論点をバイパスするのか
2 内閣法制局への注文
3 集団的自衛権の憲法上保有をどう確認するか
X 日米同盟が験(ため)されるとき
1 宮澤喜一見解
2 新ガイドラインへの疑問
3 周辺事態安全確保法
エピローグ――騒然たる情景
Y 小泉政権―「赤」から「黄」へ
1 小泉の意気軒昂と、土井たか子「質問主意書」
2 娑婆にも出る内閣法制局
Z 安保法制懇のうたかた
1 安倍普三政権の登場
2 報告書の功罪
[ 政権交代と集団的自衛権
1 民主党の論法
2 論理の混乱
\ 定義の誤り――「非同盟国」「中立国」の主張を聴け
1 問題意識の進化
2 「非同盟」勢力との主張
3 「中立」諸国と集団的自衛権
4 「保有する」、そして「行使可能」
5 中立国、EU、集団的自衛権
6 スイスと集団的自衛権
] 新しい「定義」私案
1 変更か是正か、定義か実態か
2 あるべき定義
Ⅺ 第2段と第3段
1 今日の私の想像
2 民主党政権下での新現象
Ⅻ 脱皮する国連憲章第五一条解釈
1 九・一一の衝撃
2 サイバー・アタック
3 米国はこう議論する
4 同盟諸国の反応
5 「同盟国」日本の反応は?