『チポリーノの冒険』で一躍有名になった、イタリアの児童文学者、ジャンニ・ロダーリ。その最晩年の作品『ランベルト男爵は二度生きる』の新訳本、ついに登場!
ファンタジーの世界と、コミカルな現実世界を、見事に融合させた、ロダーリ快心の一作。
《あらすじ》
オルタ湖に浮かぶサン・ジュリオ島に、大金持ちで病気持ち、93歳のランベルト男爵が執事としずかに暮らしている。ある冬、エジプトの別荘に出かけた2人は、なぜか、あわててイタリアに引き返す。そのときから、屋敷に、異変が!
男爵の雇い入れた6人の男女が屋根裏部屋で、「ランベルト、ランベルト、ランベルト……」と、男爵の名前を休みなく繰り返し唱える。するとそのうち、男爵のつるつる頭になんと一本の髪の毛が……。