児童とって最初の社会集団である幼稚園が有効に機能するための意味と手法を、最新の政策・法制度・教育要領に対応しつつ、マネジメントの視点から懇切に説いた一冊。園児一人ひとりの成長に配慮するために最も必要な環境と体制を整備するポイントや、教諭・園長の役割など個別の要点を学びながら相互に関連することがらが自然に理解・把握できる構成。

第1章　教育経営の意義
　　　　※子どもや保護者の現実に向き合う「経営」の意義とは。
第2章　幼稚園経営の基本
　　　　※児童観の変遷を抑えたうえで今必要な保育の目標を探る。
第3章　幼稚園の組織と役割
　　　　※幼児期に最もふさわしい場所を展開する意味と体制づくり。　　　　
第4章　保育内容の充実
　　　　※関係する法令・教育要領に準拠した指導と環境のポイント。　　
第5章　専門職としての幼稚園教諭　
　　　　※免許・職務・研修制度を概観し、キャリア形成を目指す。　　
第6章　園長の役割
　　　　※あるべきリーダーシップと具体的なマネジメントを提示。
第7章　幼稚園教諭の役割　
　　　　※全教職員との相互信頼に基づく職務の達成と責任の自覚。
第8章　担任の職務
　　　　※個々の園児の成長を促すための環境づくりと保護者対応。
第9章　クラス運営の基礎　
　　　　※3歳・4歳・5歳・異年齢など条件に応じた運営の実践法。
第10章　幼稚園のクラス運営（クラス作り）　
　　　　　※実例を挙げながら「協同的な活動による学びの成立」を学ぶ。
第11章　表簿の作成と管理
　　　　　※指導要録・指導計画等の重要性と個人情報保護への留意点。
第12章　保育評価の活用
　　　　　※自己評価・学校関係者評価・第三者評価の意義と方法。
第13章　物的環境の管理と安全　
　　　　　※さまざまな保育施設・設備の管理と潜在する危険への配慮。
第14章　園児と教員の健康管理
　　　　　※健康診断の徹底、食育・アレルギー・ストレスへの対応。
第15章　家庭・地域との関わりと今後の課題
　　　　　※園児の個別の家庭環境への理解と地域連携の重要性。