乳児期は、生涯の生きる力の基礎が形作られる生涯発達の最も重要な時期である。3歳未満児の入所はこの10年急速に増加しているが、乳児保育は、保育者自身の感受性や応答性が求められ、保育への配慮事項も多い。本書は、平成23年より実施されている指定保育士養成施設の新カリキュラム「乳児保育」に基づき、3歳未満児(0歳、1歳、2歳)の保育について、心身の発育への細かい配慮、乳児が発する欲求を察知した応答的関わり、心地よいと感じられる相互的関わりによる情緒的安定と人への信頼感を育てるために、保護者との緊密な連携を築くことなど、乳児保育全般にわたり懇切丁寧に解説。