【シリーズの概要】
教科ごとの特色を出しながら、その指導法はもちろんのこと、教科に密接にかかわる諸科学の知識的な特性を生かした内容で、学生たちの興味関心を高めるように工夫されている。授業を担当する教員にとって必読の教科別教科書シリーズ。

［他巻の書名］第1巻　国語科教育／（既刊）第2巻　社会科教育／第3巻　算数・数学科教育／第4巻　理科教育／第5巻　音楽科教育／第6巻　体育科教育／第7巻　家庭科教育／第9巻　英語科教育／（既刊）第10巻　技術科教育

【本書の概要】
　いわゆる主要教科に比べ、軽い見方がなされがちな図工・美術科だが、人間形成・豊かな情操を育む上で必然的な意味をもつものではないだろうか。本書では、過去の教育者の教育論ともに、小学校図画工作科、中学校美術科での指導実践を多く盛り込んだ。理論・実践の双方から、図工・美術科教育の意義・目的をわかりやすく解説する。

序章　今日の教育と美術科教育

[第１部]　美術科教育の内容についての知識論的な特徴
第１章　美術教育の意義
第２章　戦前の図画工作・美術教育史
第３章　美術教育の歴史戦後──学習指導要領の変遷を軸にして
第４章　美術教育と人間形成
第５章　造形表現と子どもの成長
第６章　表現活動としての図工・美術
第７章　美術鑑賞の理念と方策

[第２部]　小学校図画工作科の基礎基本と応用活用
第８章　小学校低学年の題材と指導事例
第９章　小学校中学年の題材と指導事例
第１０章　小学校高学年の題材と指導事例──指導計画と評価

[第３部]　中学校美術科の基礎基本と応用活用
第１１章　中学校１学年の題材と指導事例
第１２章　中学校２学年の題材と指導例
第１３章　中学校３学年の題材と指導事例──指導計画と評価

終章　美術科教育の過去と現在──その指導法を中心として