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書籍案内-詳細

ジャンル:教育
 

何が教育思想と呼ばれるのか
-共存在と超越性-

[著者]田中智志

価格(税別): ¥ 2,600


概要

カント、ニーチェ、シェーラー、ハイデガー、ティリッヒ、レヴィナス、デューイ、そして、ビースタ。
先人たちの言葉を深く読み解きながら、教育が抱える課題の根源を問い、新たな学びの地平を指し示す意欲的な論考。
「現代社会における教育学が必要とする根本概念は、少なくとも共存在と超越性である。…教育における共存在は、人が人、生きもの、大いなる自然と交感していることである。…教えられる内容、教える人自身に、学ぶ人が交感し、共鳴共振しなければ、『問い』に向かい続ける『学び』は生じない。したがって、いかなる権威も、いかなる畏敬も、いかなる創造性も、生じない」。
「教育における超越性は、…『良心の呼び声』に聴き従うことであり、通念の意味・価値で構成される規約・制度の『外』、ようするに『この世界』の『外』に臨むことである。もっと具体的にいえば、いつか到来する『私』の死と『あなた』の死を想いつつともに生きること、〈よりよく生きる〉を問い続けながらそうすること、である」。
「キリスト教思想においてそうした生存様態は、古くから「アガペー」(無条件の愛)と呼ばれてきたが、非キリスト者がそれをどのように呼び象るかは、まったくではないが、自由といえるだろう」。
「機能的秩序が相対的に拡大し、エゴイズムが広がり、規則随順が秩序を形骸化させ、公共倫理の形成を阻害する傾向にあるなかで、存在論的思考は、一人ひとりが〈よりよく生きようとする〉力を喚起する」(以上、本文より)。

目次

序論―現代の教育思想はどこへ
第一章:教育に思想は要るのか
第二章:問題と問いの違い
第三章:責任と応答可能性の違い
第四章:感情と感受性の違い
第五章:ものとことの違い
第六章:空想と想像の違い
第七章:何が「主体化」と呼ばれるのか
第八章:何が「力」と呼ばれるのか
第九章:何が「愛」と呼ばれるのか
第一〇章:何が「希望」と呼ばれるのか
第一一章:何が「いのち」と呼ばれるのか
第一二章:教育を支え援ける思想―交感のはたらき
結論―共存在と超越性の教育思想

書籍情報

  • ISBN-13: 978-4-86359-127-1
  • 発売日: 2017年7月20日
  • サイズ: A5/並製
  • ページ数: 212頁

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