「子ども学科」という学科名を設けた先駆けであり、多くの保育者を育て幼児教育の世界に貢献してきた目白大学。その目白大学子ども学科の専門研究者たちが中心になってまとめ上げた、初学者のためのわかりやすい一体型のガイドができました。
第1部では成長と発達について、第2部では表現活動について音楽・美術・体育それぞれの視点から、また、第3部では動植物との関わりや、入院加療を必要とする子どもへの接し方など、子どもを取り巻く具体的な環境に着目した内容を、最新の研究調査を採り入れつつ、説明しています。
もちろん、そもそも「子どもはどういう捉えられ方をしてきたか」という、「子ども観」の変遷や、それを踏まえた子ども理解のヒント、さらに、最新の幼稚園教育要領、保育所保育指針のポイントにも言及しています。
本書を読んで現場に立ち、現場で触れ合った子どもを理解するためにまた本書を読む。そうした活用を期待しています。