児童家庭福祉は、子どもがより良い環境の中で、保護者や周囲の大人たちに愛され見守られながら、健全に育っていくための施策体系や実践である。法律や制度は年月を経て、その時代に合致しなくなり改正が必要となるが、根底にある児童家庭福祉の考え方や子どもの幸せへの願いは普遍であるだろう。これから保育者になる人たちが保育を仕事として長く携わっていくためにも、保育者養成校等において基本的な専門知識と技術を身につけて、これからの未来を担う子どもたちの成長発達を支援できる人材になって欲しいと願う。
本書では、児童家庭福祉についての最新の情報や具体的取り組みなどを盛り込み、読者の皆様に理解しやすいように心がけている。基本的な専門知識と技術を身につけて、このテキストが保育者への入り口となり、専門職として歩みだす皆様の道しるべになれば幸いである。