2017年告示「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」に対応。それぞれの領域「表現」のねらいや内容の取扱いを受け、音楽表現活動場面で保育者が果たす役割の重要性が増している。
本書は、保育者を目指す学生が音楽的資質をいっそう高めるために、歌やピアノ技能を高めることを重視するだけでなく、保育現場ですぐに役立つ教材の具体的な展開例を示した。
第1章から第4章においては、子どもの感性を何よりも大切にする視点から、音楽的発達と音楽環境の変遷、音楽的活動とその援助について述べた。
第5章から第8章では、歌う、弾く、聞く、身体を動かす具体的な活動の展開例を明示した。第9章では、他の領域「健康」「人間関係」「環境」「言葉」との関連について考え、第10章では指導計画の立て方を具体的に示した。
第11章以降では、保育者として必要な基本的な音楽的知識や伴奏法、保育教材としてすぐに活用できる歌を、 ワンポイントアドバイスと共に紹介した。
こうした実践例を参考にして、幼児期の音楽活動を様々に工夫し、発達にふさわしい音楽的活動が充実させてほしい。