2017年告示「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」に対応。領域「健康」の目標は、健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養うことである。
現代社会の環境が乳幼児期の子どもにとって好ましくない状態になりつつあるならば、乳幼児が日中を過ごす幼稚園・保育所などの保育現場において適切な環境を保障しなければならない。そこで保育者は、さまざまな活動を通して、子ども一人ひとりが健康な心と体に育つよう援助することが大切となる。さらに、小学校入学までには、子ども自身が自らの健康を考え、主体的に生活ができるような力を養わなければならない。
本書では、そのために必要な保育者の力を備えるための内容を網羅した。各章ごとにそれぞれの専門分野の執筆者によって、領域「健康」の目標を達成するために必要な知識、意識、方法などを、できる限り実践的・具体的に示している。