2017年告示「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」に対応。
感性と表現に関する領域「表現」は、そのねらいとして「いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性をもつ」「感じたことや考えたことを自分なりに表現して楽しむ」「生活の中でイメージを豊かにし、様々な表現を楽しむ」の三つが挙げられている。
美しいものを美しいと感じる感性を育て、自らの肌で感じたことを自分なりに表現をして楽しむこころを持ち、日常生活の中でイメージを膨らませる力を養うことを目的としている。
大人にとって何でもないことを、子どもは目を輝かせ、美しいものを美しいと感じ、全身全霊で表現したいと思うものである。子どもの自己表現は、素朴な発想から生まれてくる。
自由な発想を第一に考え、自由な表現、子どもが持つ無限に広がるイメージの表現に必要な手助けをし、様々な角度から支援し、表現意欲を引き出せることができれば、それは子どもにとって最高の喜びとなる。
そして、子どもの感性を大切にするためには、保育者が自らの感性をより高く磨き上げ、引き上げることが極めて重要である。
本書は、そうした事柄を保育職志望者が理解し、実践的な活動が身につくように構成した。