人間と宇宙のかかわり、《星のカケラ》である私たちが生きる意味を語り続ける、感性豊かな科学者の原点が、本書です。
NHK「ラジオ深夜便」、総合テレビ「チコちゃんに叱られる!」にも連続して出演。あらためてその語り口の魅力、詩人の魂をもった物理学者としての知見を、あらゆる世代に伝えた佐治博士ならではの、やさしく、心にしみることばがつまったエッセイ。
初版が20世紀最後の年に刊行された本書には、その後も語り続けていく、NASAのボイジャー計画参加を通じて得た感動、「昼間の星」を見る意味、算数・数学で読み解く世界のおもしろさ、音楽が持つ力、そして、人はなぜ宇宙から学ぶ必要があるのか……など,佐治博士のエッセンスが凝縮されています。まさに、佐治コスモスへの《プレリュード》（前奏曲）！
2019年に入っての原稿等を追加し、全体にわたり加筆・再編集した、全5章の「新世紀版」としてお届けします。

第１章：私たちはどこから来たのか
第２章：宇宙に人間が存在する意味
第３章：人間とこころと音楽と
第４章：「数」のかなたに見えるもの
第５章：生きている一瞬こそが「永遠」