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ジャンル:教育
 

ペスタロッチーにおける生活陶冶思想の研究
―幼児教育の視点から―

[著者]大沢裕

価格(税別): ¥ 12,000


概要

ペスタロッチーの研究は数多くあるが、生活陶冶に関する研究は意外なほど少ない。まして、生活陶冶を幼児教育の視点から解釈した体系的な研究はほとんど見当たらない。人間の生涯を貫く教育の原理として生活陶冶論を展開する、つまり生活陶冶思想に基づく幼児教育論は、人間の全生涯の教育のあり方をと基本的に方向性を一にするものである。彼の生活陶冶論は、決して現代の幼児教育にとって古くはない。むしろ現代に合って、リアルな様々な教育課題に対して、多くの寄与するものを有している。彼は幼児教育を、現実生活から隔絶された空間で行われるものとして考えていたのではないからである。

本書は、複雑に変化する現実の教育に対して、ペスタロッチーが投げかけているものは何かを追求し、彼の視点に立って、その意味する内容に素直に耳を傾け、真摯に追及したペスタロッチー論である。

目次

第1章 理念としての生活─文化生活
第1節 『隠者の夕暮』以前
第2節 『隠者の夕暮』から『探究』まで
第3節 『探究』後の『純真者に訴える』まで
第4節 文化社会と文化市民
第5節 諸力の調和─「一般力」

第2章 現実の生活相−文明生活とその堕落
第1節 『探究』における生活の歩み
第2節 時代精神と生活
第3節 文明社会の弊害
第4節 文明生活と商業主義
第5節 動物的なものと生活
第6節 文明生活を克服するために
第7節 幼児の発展過程

第3章 生活陶冶の内容と方法
第1節 生活陶冶の内容−普遍的価値と特殊な価値
第2節 生活陶冶の内容−生活様式の習得
第3節 生活陶冶の内容−指導の内容と文化
第4節 生活陶冶の内容─人間諸力の陶冶
第5節 陶冶と教育
第6節 教育術への洞察

第4章 生活陶冶の場所
第1節 家庭の陶冶的機能─学校との関係から
第2節 学校の位置づけ(後期)
第3節 『リーンハルトとゲルトルート』第3版における学校の位置
第4節 職場の機能−労作の場として
補節 陶冶の場所としての国家

第5章 生活陶冶と幼児教育者
第1節 幼児教育者の課題・姿勢
第2節 幼児の個性並びに幸福を支える教育者
第3節 総合力としての努力
第4節 幼児教育者と環境の問題
第5節 親心と子心
第6節 教育者の権威
第7節 幼児教育者の教養

書籍情報

  • ISBN-13: 978-4-86359-223-0
  • 発売日: 2020年8月11日
  • サイズ: A5判/上製 箱入り
  • ページ数: 582頁

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