[著]田中智志
価格(税別): ¥ 2,800
現代の通念としての教育は、実利・順応・学力といった「強さの力」に傾き、人間形成を目指していないようである。しかし、古い人間の概念は、そうした時代の風潮・趨勢を超えたところにある。しかし教育を、様々な意味・価値を語る土台としての、”古くて新しい”人間の概念として、新たに語りなおすことができる。これが、本書のテーマである。
序章 〈心の眼〉と人間性−ベルクソンの方へ第1章 〈心の眼〉に見える像−アウグスティヌスのアニマ第2章 〈神を見る〉という隠喩−トマスの知性第3章 〈魂の根底〉に生じる像−エックハルトの人間性第4章 恵みに与る意志−エラスムスのアニマ第5章 喚起されるアニムス−スピノザの心の眼終章 〈自然〉の分有−ベルクソンと人新世