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ジャンル:教育
 

技術と教育、文化の探究
―ヒノデ紡機創立100年に際して―

[著]長谷川雅康

価格(税別): ¥ 5,000


概要

著者長谷川雅康は名古屋市生まれ、名古屋大学工学部、同大学院工学研究科修士課程を修了後、同大教育学部研究生を経て、東京工業大学工学部附属高等学校機械科教諭、鹿児島大学教育学部の技術科専任教員となり、退職後は鹿児島大学名誉教授・東京学芸大学個人研究員として、研究等の仕事を継続している。祖父長谷川泰三郎が設立したヒノデ紡機製作所100周年にあたる2020年、本誌作成を思い立った。同社創業以来の歩みは史料・資料に基づき序章にまとめた。以降の章は、長谷川雅康の計48年間の教育・研究職において実践してきた事柄を、5つの分野に整理して掲載。

目次

まえがき

序章 ヒノデ紡機設立100年の歩み―出自について―
第1節 創業の理念と経緯
第2節 戦後の経過
第3節 日本工業大学・工業技術博物館への工作機械の寄贈
第4節 まとめにかえて

第1部 工業科の実習教育と卒業者の評価
第1章 戦後の高等学校における工業科の教育課程
第1節 戦後の高等学校の歩み―工業科の視点から―
第2節 工業高校機械科の教育課程の変化と実習の位置

第2章 実習内容の変遷:5回の調査結果から
第1節 機械実習の変遷
第2節 工業基礎・工業技術基礎の変遷
第3節 第5回実習内容調査 総括

第3章 工業高校における実習教育の事例
第1節 東京工業大学附属科学技術高等学校機械システム分野・旧工学部附属工業高等学校機械科における実習の変遷
第2節 小たたらによる製鉄実験の試み―課題研究のテーマとして―
第3節 大阪府立工業高校機械科の実習改革「総合実習」―ケース・スタディを中心にして―

第4章 工業高校卒業者の評価と工業科教員養成の課題
第1節 高校工業教育の教育内容に対する工業に従事している卒業者の評価
第2節 工業高校卒業者の面接調査
第3節 工業教員経験者からみた教員養成の課題

第2部 子どもの手の働きを豊かに育てる
第5章 子どもの手の働きに注目して
第1節 子どもの手の働きと意欲に関する調査―鹿児島の小学生の事例―
第2節 小学校教員養成における工作・技術教育の実践課題―小・中・高一貫の技術教育を展望して―
第3節 小学校教員養成における生活科関連科目の実践―体験的ものづくりを中心とした「くらしと技術」の授業―

第3部 外国の技術教育・職業教育・環境教育
第6章 外国の技術教育・職業教育・環境教育の現状と課題
第1節 ロシアにおける普通教育としての技術教育の現状と課題(1)
第2節 ロシアにおける普通教育としての技術教育の現状と課題(2)
第3節 ロシアの連続的職業教育システムの動向―中等職業教育における実習教育の検討―
第4節 ドイツ連邦共和国にみる環境教育の理念と組織及び実践―バーデン=ヴュルテンベルグ洲の事例―

第4部 「技術と文化」の実践
第7章 「技術と文化」の実践
第1節 東京工業大学工学部附属工業高等学校における「技術と文化」の実践
第2節 工業技術教育と環境問題―「技術と文化」の実践から―
第3節 鹿児島大学における教養科目「技術と文化」の開放科目としての実践と課題

第5部 地域の技術史探訪
第8章 薩摩のものづくり研究
第1節 幕末期薩摩藩の製鉄・鋳砲技術を訪ねて―反射炉・高炉跡の発掘調査から―
第2節 ヒュゲーニン著『ロイク王立鉄製大砲鋳砲所における鋳造法』の熔鉱炉に関する一考察
第3節 島津斉彬時代(薩州見取絵図)の大幅機の復元

第9章 「鉄の旅」概要
第1節 「鉄の旅」について
第2節 オーストリアスタイエルマルク州の「鉄の街道」を訪ねて―voestalpine社リンツ工場とドナウィッツ工場にふれて―
第3節 ドイツの製鉄遺産を巡って
第4節 スウェーデン エンゲルベルグ製鉄所
第5節 釜石の製鉄遺産―橋野鉄鉱山を中心に―

結章

あとがき

初出一覧

書籍情報

  • ISBN-13: 978-4-86359-254-4
  • 発売日: 2022年2月25日
  • サイズ: B5判/並製
  • ページ数: 370頁

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