2018年からスタートし、1年に1冊(2023年のみ1年に2冊刊行)のペースで刊行を継続する「現代保育内容研究シリーズ」。第10巻という節目の一冊となる今回も、保育・教育の現場に立つ5人が筆を執り、多様な問題や課題をそれぞれの立場から多角的に捉えて論考。保育職・教職志望者のみならず、保育者、教育者、そして家庭の人々に、保育・教育の質を高めるための題材を広く提供する一冊である。
第1章では、保育学における「保育者の専門性」について、社会福祉学の視点から改めて検討する。第2章では、障害児領域における応用行動分析学の理論と臨床技法を検証し、保育場面での適用可能性を分析。第3章では、保育所において活用できるソーシャルワークや技術を具体的な方法と事例を交えて考察。第4章では、保育における音楽的コミュニケーションと、仏教による情操教育に尽力した人物について検証する。第5章では、絵本や紙芝居といった「児童文化財」の保育における有用性について説くとともに、執筆者の経験をもとに、具体的な方法について解説する。