一藝社

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ジャンル:教育
 

ちょっと変わった校長式辞集
〜教育哲学者からのメッセージ〜

[著]山内紀幸

価格(税別): ¥ 1,750


概要

(「はじめに」より)
私自身、幼稚園から高校までこれまで何度も聞いてきた校長式辞。
大変失礼ながら、何も記憶に残っていない。いい話もあったかと思うが、形式的で退屈だったという記憶しかない児童生徒にとっては当該学校での一生に一度の入学式・卒業式。校長にとっても、一年でもっとも保護者のビデオがまわり、スポットライトの当たる瞬間である。せっかくやるなら記憶に残るメッセージを子どもたちと保護者に贈りたいと考えるようになっていった。
そのために、ちょっと変わった校長式辞の方針を立てた。

ちょっと変わった校長式辞の方針
1 来賓への挨拶は一切やめる→入学式も卒業式も来賓のためにあるのではない。主人公のことだけを考える。
2 卒業式ではつらつらと学校生活の思い出を語らない→たいていは送辞・答辞で児童生徒が語ってくれる。
3 時候の挨拶をしない→桜がつぼみでも咲いていてもそんなものは本質的なことではない。
4 祝意の後、一つのテーマを冒頭からストレートに語る→時短のため。
5 8〜10分を目安にする→いい話も長いと嫌がられる。経験上。
6 覚えてほしいキーワードを繰り返す→とにかく子どもたちの記憶に残るように。
7 学術的知見(哲学・心理学他)に触れる→ただの説教にしないために。
8 学術的知見をわかりやすい言葉に替える→難しすぎては記憶に残らない。
1〜7は比較的容易に実行できたが、いつも苦労したのは8であった。

目次

はじめに
1聞く 小学校で賢くなるために
2争い 『Dragon Night』より
3幸福 アレクサンダー大王の逸話から
4伝える 伝えることと伝わること
5夢 のび太は素敵な少年
6探求 ホーキング博士の言葉から
7友達 アリストテレスの3つの友情
8一流と二流 紙一重の心の持ち方
9GRIT 「やりぬく力」とは
10才能 「しなやかマインドセット」
11 針路 風はすべて追い風
12最初の一歩 石山次郎という男の生き方
13 贈与 羽生選手と大谷選手の共通点
14 感謝 アスリートはなぜその言葉を口にするのか
15宿命 ショーペンハウワーに学ぶ
16顔 レヴィナスの他者論
17悔い 反省すれど後悔せず
18存在肯定 「ええねん」とニーチェ
19悪 ハンナ・アーレントの抵抗
20笑い 笑い方に表れる人間性
おわりに

書籍情報

  • ISBN-13: 978-4-86359-237-7
  • 発売日: 2021年5月27日
  • サイズ: A5判/並製
  • ページ数: 130頁

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